ノワール

虚の王

虚の王

虚の王 あらすじ

新田隆弘は鬱屈をため込んでいた。かつては渋谷で伝説のチームと言われた“金狼”の元メンバーも、今ではヤクザの下っ端。兄貴分の命令で高校生が作った売春組織を探っていた隆弘は、中心人物の渡辺栄司に辿り着く。さして喧嘩が強そうでもない、進学校に通う色白の優男。だが、栄司は仲間を圧倒的な恐怖で支配していた。いったい何故。隆弘が栄司の全く異質な狂気に触れたとき、破滅への扉が開かれた―。

虚の王 レビュー・感想

渋谷で暴れまわった元チーマー(暴走族?)が、渋谷でウリをやっていると言う売春組織を追うという、いつもの馳 星周ノワール節全開の内容。

腕力が凄いが考える事が苦手でヤクザの下っ端となり鬱屈している新田、高校生売春組織の元締めで底が見えない魅力的な栄司、この二人を主軸としながら、人気読者モデルをしているギャルの希生、そして希生の学校で過去にトラウマを持つ先生こと潤子が絡み、日常生活が暴力的で荒々しい世界へと転がり落ちていく。

ファンからすると、名作『不夜城』と比べるとそこまでダークな面はないが、栄司のカリスマ性と言うか屈託なく人を陥れられる描写は良い。
…がストーリーはいつもの感じなので、そこまで期待しないように。