アラジン レビュー・感想
Kindleで面白い本を探している人へ、京都が舞台の騙し騙され合戦
小倉銀時さん、初めて拝見した作家さんでしたが表紙とあらすじに惹かれてKindle Unlimitedでダウンロードして読んでみる。
これが先が気になってページが止まらない面白さ!いやぁ、こんな良い本がUnlimitedで読めちゃって良いんですかね?
内容的にはあらすじにある通り、京都木屋町が舞台。
自分はあまり京都に詳しくないのですが、イメージとしては新宿歌舞伎町や、仙台国分町のようなイメージ?
闇金やぼったくりバーの入る怪しい雑居ビル管理者の爺さんである小日向。
この主人公の小日向が、こすっからいところがあり、あの手この手で日々小銭をせしめています。
そんな中、借金漬けになっているとある青年と出会うところから物語は動き出します。
まさにタイトル通りに事がどんどんと進行するわけなのですが、そんなに問題なく次へ進むのか?
てか、相手は気が付かないのか!?とハラハラしながらも「次の展開が気になる!」と、まさに著者の術中にハマっています。
敵役となる相手方のキャラクターも分かりやすく、味方チームとの対比も見ものでした。
そしてラスト手前で怒涛の展開!
…からのエピローグも良い感じにじんわりとします。
分かりやすく勧善懲悪のストーリーであり、スカッと楽しめる要素も満載。
他の著作ではホラーを書かれているようなので、別作品も読んでみようかと。
良い作家さんに巡り合えました。