文学

暗渠の宿

暗渠の宿

暗渠の宿 あらすじ

貧困に喘ぎ、暴言をまき散らし、女性のぬくもりを求め街を彷徨えば手酷く裏切られる。屈辱にまみれた小心を、酒の力で奮い立たせても、またやり場ない怒りに身を焼かれるばかり。路上に果てた大正期の小説家・藤澤清造に熱烈に傾倒し、破滅のふちで喘ぐ男の内面を、異様な迫力で描く劇薬のような私小説二篇。デビュー作「けがれなき酒のへど」を併録した野間文芸新人賞受賞作。

暗渠の宿 レビュー・感想

暴力+女+文学の私小説。こりゃ強烈だ!恋人に対しても猜疑の目を向け、過去の男に嫉妬し暴力を振るう著者のキャラが凄まじい。
自虐的で喜劇的だ。平成なのに本の中だけ大正。女性には薦められないけど男性は是非。
特にモラトリアムを抱えた学生、社会に馴染めないと感じる際にはこの私小説が心に刺さる。

[star rating="4.5"]

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