ホラー

怖の日常

怖の日常

怖の日常 あらすじ

1人暮らしの部屋で、深夜パソコンに向かっていると背後から聞こえる奇妙な音……その正体に震撼する「カタカタ」。朝起きるたび、数が増え深くなっていく引っかき傷に、じわじわと追いつめられていく「傷」。実在の事故物件をめぐる、不穏なシンクロニシティ。併せて読むと怖さが倍増の「残穢の震源から」「三つの問題物件」他、62話を収録。日常に潜む忌まわしさと恐怖を端正な筆致で炙り出す、正統派の怪談実話集。

怖の日常 レビュー・感想

日常が一番怖い。怒涛の怖い話62連発。

ホラー系の作品も非日常を感じるため、個人的に好きでよく読みます。
こちらは、いわゆるネットにある2chオカルトまとめ系サイトのように数ページ程度の短いお話が62話連続して収録されています。

著者が実際に取材をしてまとめているので、実話系ホラーと言えますね。
日常でふと気付く妙な違和感。あれは何だろう?という何か心に引っかかる感じのエピソードが多かったですね。
幽霊が出るようなホラーよりもこうした日常での違和感、妙な気配を感じるお話の方がゾゾっと来ます。
特に『残穢の震源から』は、小野 不由美の『残穢』にも関わるエピソードなようで、そっちのファンの人にも楽しめるはず。

変にお話を盛って怖がらせようと言うよりも、著者は見聞きした内容を淡々とまとめているだけですので、不条理で落ちもなかったりと心がザワザワする感じでした。
ネットで怖いお話を読むのが好きな方にはお勧め。

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